CMSで企業のサイトをつくる場合に設置したいのが「サイト内検索」。今や必須と言っても過言ではありません。目当ての情報を探してサイト内を探し回るよりも、検索してしまったほうが早いのは当たり前。ユーザーにとってもストレスフリーなサイトとなります。
ここでは、そんなサイト内検索について解説していきます。
サイト内検索機能は、ただユーザーに検索機能を使ってもらうだけのものではありません。ユーザーがどんなキーワードで検索しているのかデータを蓄積することで、何を求めてサイトにアクセスしたのか判断することができます。これは即ちユーザーのニーズを表すデータであり、ユーザーにとって重要度の高いキーワードと考えることができます。
これをもってコンテンツの内容を拡充したり、サイトのSEO対策に活かしたりすることができます。
サイト内検索をユーザーが頻繁に使っている場合、ユーザーが求める情報にスムーズにたどり着けていない、もしくはサイト内に情報が不足している可能性があります。検索ワードに関する情報が少なければその部分を補い、情報があっても導線が整っていればアクセスしやすいように対策をすることができます。
ウェブサイトは、ただコンテンツを増やし続けるだけでは煩雑なサイトになってしまい、ユーザーのニーズに応える情報が埋もれてしまう可能性があります。
検索キーワードを見てユーザーのニーズがわかれば、どんな情報が求められるのかわかり、無駄なコンテンツ追加を避けることができます。サイトが肥大化してしまうことは避けるべきで、ニーズのある情報がまとまったサイトを目指すべきでしょう。
またサイト内検索を管理者自身が使うことで、古くなった情報の発見と更新を効率よく行うことができます。保守作業の手間を圧縮できるので管理者にとってもメリットがあります。
では、サイト内検索をCMSに導入するにはどうしたらよいでしょうか。
無料で利用できるものとしては、Googleカスタム検索エンジンが挙げられます。通常のGoogle検索と同じように検索すればサイト内検索ができるので便利です。Googleアナリティクスとの連携が可能で、情報分析に活かしやすいのもポイント。Google広告が表示されるという難点はありますが、とりあえず導入するぶんにはよいでしょう。
日常的にユーザーが検索を使うようなサイトなら、有料ツールを使ってデータをとり、サイトの品質向上に活かすとよいでしょう。
幅広く使われているサイト内検索ツールで、ドリルダウンやサジェスト機能を搭載。検索ログからユーザーニーズをチェックすることもできます。サイト内にタグを貼るだけで導入できるカンタンさも嬉しいところ。
こちらは主にECサイトで使われるサイト内検索エンジンです。アクセスが集中しても速度が安定していたり、検索結果の表示順序をカスタマイズしたりできます。
また、レスポンス重視のリッチサーチと、キーワードに応じて商品画像を表示できるリッチサジェストという機能も利用できます。
デフォルトでサイト内検索が組み込まれており、後から付け足す必要がないのがHeartCore CMSです。最後にHeartCore CMSのデータをご紹介しましょう。
引用元:Heartcore 公式HP
https://www.heartcore.co.jp/cms/heartcore/index.html
コンテンツ管理、コミュニティ機能、ソーシャルメディア連携機能、アクセスログ統計機能、会員管理システム連携
WAF、脆弱性対応、データ暗号化、操作ログの取得とDL、鍵管理(暗号化の鍵管理を行えるかどうか)、
プログラムソースのバージョン管理対応のパッケージ型CMS(2022年3月調査時点)の中から、目的ごとのオススメCMSをご紹介します。
HeartCore CMS
引用元:HeartCore Webコンテンツ管理システム設定ガイド[PDF]
https://www.heartcore.co.jp/file.jsp?id=49551&version=ja
導入コストが安く、
DBから情報を自動更新したい
ECサイト・中規模サイト
分類 | 動的CMS |
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サイト 規模 |
数千~数万ページ程度 |
主な 機能 |
基幹システムとの連携、サイト内検索機能、マルチドメイン、多言語対応(170ヶ国)、SNS連携、ヘッドレス配信機能 |
導入先企業 | 日本航空、三菱UFJモルガン・スタンレー証券など |
Adobe Experience
Manager Sites
引用元:Adobe Experience Manager Sites公式HP
https://business.adobe.com/jp/products/experience-manager/sites/aem-sites.html
豊富なマーケティング機能を駆使して成果改善したい大規模サイト
分類 | 動的CMS |
---|---|
サイト 規模 |
数万ページ以上 |
主な 機能 |
コンテンツのパーソナライズ化、Adobe製品と連携、ヘッドレス配信機能、マルチサイト管理、翻訳 |
導入先企業 | mastercard、kaoなど |
NOREN
引用元:WDONLINE
https://book.mynavi.jp/wdonline/detail_summary/id=102645
更新頻度は少なめで、より強度なセキュリティを重視とする中規模サイト
分類 | 静的CMS |
---|---|
サイト 規模 |
数千~数万ページ程度 |
主な 機能 |
多段階承認フロー、多言語対応(日・英・中・韓)、タイマー自動公開、デザインテンプレート、共通部品 |
導入先企業 | 伊藤忠商事、神戸製鋼所など |
※1 動的CMSとは…閲覧者がアクセスするたびにHTMLを生成しユーザーごとに内容を出し分けたり変化させられるCMS
※2 静的CMSとは…閲覧者がアクセスするHTMLページを事前に準備しておくタイプのCMS
【選定条件】
HeartCore CMS…基幹システムとの連携ができ、サイト内検索がデフォルトで組み込まれているパッケージ型CMS
Adobe Experience Manager Sites…Adobe Creative Cloudとのネイティブ連携できる唯一のCMS
NOREN…パスワード変更の際、本人だけにパスワードを通知する機能があり、静的処理を行っているパッケージ型CMS