コンテンツの管理や作成、公開が簡単にできることで、さまざまな企業のウェブサイト構築に利用されているCMS。CMSを使ってサイトをつくる際に、どれくらいの費用がかかるのかご存じですか?このページでは、CMSによるサイト構築のコストの相場をご紹介していきます。
CMSは、無料で利用できるオープンソースのものと、サポートなどが充実している有料のものがあります。企業でサイトを作る場合には有料のCMSを使うことが多くあります。では、その有料CMSにはどんなものがあるのか、まずは概要を見ていきましょう。
クラウド型CMSは、システムがクラウド上に置いてあり、そこにアクセスして利用するタイプのCMSです。インストールなどの手間が不要で、またCMS設置のためにサーバを借りたりドメインをとったりする必要もなく、すぐに利用することができます。一般的には月額料金制となっていることが多く、比較的低コストでの導入が可能です。
買い切り型で利用するタイプのCMSで、主に中~大企業向けに提供されるもの。ライセンス料や初期費用がかかりますが、システムベンダーによる保守とサポートが受けられるため運用には安心感があるでしょう。
導入を希望する企業の要望に合わせ、フルオーダーでCMSを開発して提供されるCMSです。完成までには時間がかかり、導入費用も高額になりますが、独自のシステムを構築することができます。既製品では対応できない場合には、フルスクラッチ型を利用することになります。
ウェブサイトの構築費用は、企業の規模によって変わります。小・中・大企業のケースについて、それぞれ相場を見ていきましょう。
外部の制作会社に依頼する場合は、5ページほどのかんたんなものなら30万円ほど、オープンソースであるWordPressを使って10ページほどで制作するなら50万円ほどが相場となります。
一方有料のCMSを使って自社開発する場合は、たとえばクラウド型で月額5千円ほどから利用が可能です。
外部の制作会社に依頼すると、一般的には有料のCMSを使い300ページで200万円といったところが相場です。
同じ有料のCMSで、サポートを利用しながら自社内製する場合は月額3万円台~といったところが相場。より高額にはなりますが、ベンダーによる導入支援サービスを利用する方法もあります。
外部の制作会社に依頼すると、たとえば固定ページ100ページで1,000万円といった金額が相場になります。
社内のエンジニアが有料CMSを使って開発した場合、たとえば初期導入費用100万円、月額12万円~というような価格が相場と考えておくとよいでしょう。
おおまかに言って、小規模企業なら数十万円、中規模企業なら数百万円、大規模企業なら1,000万円クラスの費用が必要になります。一方で、有料CMSを契約し、自社で内製できればこのコストは大きく削ることができます。ベーシックな構築部分は制作会社に任せるとしても、コンテンツ制作や更新、メンテナンスなどを自社で行うことでコスト削減にもつながります。
ベンダーのサポートを利用すれば、ある程度の知識とスキルでCMSの設置、運用は可能です。もちろんフルスクラッチ型が必要な場合は外注することが多くなりますが、CMSは非エンジニアでも利用できることが強み。自社内製も含めて、選択肢をよく吟味するとよいでしょう。
WAF、脆弱性対応、データ暗号化、操作ログの取得とDL、鍵管理(暗号化の鍵管理を行えるかどうか)、
プログラムソースのバージョン管理対応のパッケージ型CMS(2022年3月調査時点)の中から、目的ごとのオススメCMSをご紹介します。
HeartCore CMS
引用元:HeartCore Webコンテンツ管理システム設定ガイド[PDF]
https://www.heartcore.co.jp/file.jsp?id=49551&version=ja
導入コストが安く、
DBから情報を自動更新したい
ECサイト・中規模サイト
分類 | 動的CMS |
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サイト 規模 |
数千~数万ページ程度 |
主な 機能 |
基幹システムとの連携、サイト内検索機能、マルチドメイン、多言語対応(170ヶ国)、SNS連携、ヘッドレス配信機能 |
導入先企業 | 日本航空、三菱UFJモルガン・スタンレー証券など |
Adobe Experience
Manager Sites
引用元:Adobe Experience Manager Sites公式HP
https://business.adobe.com/jp/products/experience-manager/sites/aem-sites.html
豊富なマーケティング機能を駆使して成果改善したい大規模サイト
分類 | 動的CMS |
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サイト 規模 |
数万ページ以上 |
主な 機能 |
コンテンツのパーソナライズ化、Adobe製品と連携、ヘッドレス配信機能、マルチサイト管理、翻訳 |
導入先企業 | mastercard、kaoなど |
NOREN
引用元:WDONLINE
https://book.mynavi.jp/wdonline/detail_summary/id=102645
更新頻度は少なめで、より強度なセキュリティを重視とする中規模サイト
分類 | 静的CMS |
---|---|
サイト 規模 |
数千~数万ページ程度 |
主な 機能 |
多段階承認フロー、多言語対応(日・英・中・韓)、タイマー自動公開、デザインテンプレート、共通部品 |
導入先企業 | 伊藤忠商事、神戸製鋼所など |
※1 動的CMSとは…閲覧者がアクセスするたびにHTMLを生成しユーザーごとに内容を出し分けたり変化させられるCMS
※2 静的CMSとは…閲覧者がアクセスするHTMLページを事前に準備しておくタイプのCMS
【選定条件】
HeartCore CMS…基幹システムとの連携ができ、サイト内検索がデフォルトで組み込まれているパッケージ型CMS
Adobe Experience Manager Sites…Adobe Creative Cloudとのネイティブ連携できる唯一のCMS
NOREN…パスワード変更の際、本人だけにパスワードを通知する機能があり、静的処理を行っているパッケージ型CMS