ここでは、複数のタイプがあるCMSのなかでも、「パッケージ型CMS」について紹介。パッケージ型CMSのメリット・デメリットについてくわしく解説しているほか、主なパッケージ型CMS一覧も掲載しています。
ベンダーにより独自開発されたCMSライセンスを購入して自社サーバにインストールする、パッケージ型CMS。法人での運用に適した多彩な機能が特徴で、それら機能がパッケージ化されているためカスタマイズせずとも便利に使えます。メリット、デメリットを以下にまとめました。
権限設定、承認機能といった法人での運用に欠かせない管理機能が付いている
ベンダーによる手厚いサポートが受けられる。
マニュアル、トレーニングなど運用支援がしっかりしている。
初期費用、ライセンス利用料がかかる。
使用規模に応じてライセンス費用がかさむ。
プラグインに追加料が生じることや、カスタマイズに工数・コストが生じることがある。
パッケージ型のCMSとしてシェアを誇るのがAdobe社製品。Adobe Experience ManagerはAdobe製品との連携や多様なデジタルコンテンツの管理・共有ができることも注目が集まっている一つの要因でしょう。そのほか、シェアだけに目を向けるとJustSystemsのホームページビルダーやWebSphere Studioなどがパッケージ型CMSのシェアを獲得しています。(2022年11月時点)
※参照元:Distribution of content management systems among websites that use Japanese
(https://w3techs.com/technologies/segmentation/cl-ja-/content_management)
国内外で多くの実績を持つ、代表的なパッケージ型CMS。コンテンツ管理システムとデジタルアセット管理の両機能が融合されています。中堅~大規模な企業のニーズに応える機能やセキュリティ性を備えた法人向けCMSです。
幅広いWEBサービスを実現できる、その多様性が一番の強みです。新しいサービスや技術、業態の変化などにも柔軟に対応してくれることでしょう。また、イニシャルコストを抑えて始められるのもポイントです。
優れた操作性と、高い品質・セキュリティ維持や情報管理統制を実現する充実した機能が特徴です。また、管理方針やコンテンツの特性などに合わせて、よりフィットする運用管理方法を選べるのも注目のポイント。
記事特化型のオウンドメディアを簡単に作れるCMS。WEBの知識がなくとも、SEO対策がしっかりと施されたWEBサイトをスピーディーに構築できます。広告の設定や管理がしやすい作りになっているのも特徴のひとつです。
3つのタイプ(モール版、マーケットプレイス版、スタンダード版)から、よりニーズに適したタイプを選択可能。標準搭載の機能が多彩な点や、多言語&多通貨に対応している点なども特徴です。Web制作会社も多く導入!
サイト構築やショップ機能、マーケティング機能、オンライン予約機能など、すべての機能をまとめて管理できるのが特徴のDG1。また、DG1で集計されたデータを、色々な分析に用いることもできます。
動的なCMSでありながら優れたパフォーマンス性を発揮するHeartCore CMS。さまざまな機能が備わったオールインワンパッケージで、幅広いニーズに対応しているのも特徴のひとつです。
ブログはもちろん、ウェブサイト単位でのウェブページやファイルの管理、更新データ保存など、コンテンツ管理システムとしてのベースを進化させたパブリッシングプラットフォーム。ソフトウェア版、クラウド版があります。
操作の簡単な画面・機能が標準搭載されており、WEBサイト運用を自社でストレスなく完結できます。また、トレーニング体制やサポート体制がしっかり整っているのもうれしいポイント。安心して使い続けられます。
「RCMS」の良さを引き継ぎつつ、時代のニーズにより応えるシステムへと進化を遂げた「Kuroco」。さまざまなタイプのWEBサイトに対応する多彩な機能や、安心して利用できる充実したサポート体制が魅力です。
それぞれに最適化されたコンテンツをすべてのチャネルにリアルタイム提供可能。また、WEBコンテンツ管理機能を含んだバラエティ豊かな機能が備わっているため、しっかりとニーズに応えてくれます。
知識不要で簡単・手軽にネットショップをオープンできるのがうれしいサービス。デザインテンプレートが豊富で、カスタマイズ機能も多彩なので、自分らしい理想のオリジナルショップを作れます。
1,000サイト以上という豊富な導入実績(2022年2月18日調査時点)はもちろんのこと、導入後の継続率が高いのも注目のポイント。たくさんの人から高い満足度を得ている証拠と言えるでしょう。また、様々な端末から簡単に操作ができるのも魅力です。
管理機能を含め充実した機能が装備されており、初期開発の必要なくすぐに使えます。また、10,000 ページを超えるような規模のサイトもしっかり管理運用できるため、大規模サイトを検討している場合にも適します。
多彩なツール・機能を備えたCMS。とくに、企業の採用活動のサポートとなる機能や、社内の業務効率化に役立てられる機能が充実しています。人手不足の解消や働き方改革を検討している場合にぴったりです。
一番の強みは、洗練されたデザイン設計です。専門知識がなくとも、各端末に最適化された有効なWEBサイトを簡単に構築することができます。また、直感的に使えるエディタや、充実した機能もうれしいポイントです。
SITEMANAGEは、多くの人が簡単にホームページ運用を行えるように開発されたCMです。
a-blog cmsは、基本的な機能をしっかり抑えて、企業のサイト運用を安全に行えるように考えて開発されたCMSです。サーバープランは数種類あるので、用途や予算に応じてプランを選べます。
A-BiSU はWebサイトの取り込み・スマートフォン変換を自動で行う特許取得済みの機能が搭載されたCMSです。直感的な操作が可能で、SEO対策用の機能も搭載。スピーディなサイト運営が可能です。
WAF、脆弱性対応、データ暗号化、操作ログの取得とDL、鍵管理(暗号化の鍵管理を行えるかどうか)、
プログラムソースのバージョン管理対応のパッケージ型CMS(2022年3月調査時点)の中から、目的ごとのオススメCMSをご紹介します。
HeartCore CMS
引用元:HeartCore Webコンテンツ管理システム設定ガイド[PDF]
https://www.heartcore.co.jp/file.jsp?id=49551&version=ja
導入コストが安く、
DBから情報を自動更新したい
ECサイト・中規模サイト
分類 | 動的CMS |
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サイト 規模 |
数千~数万ページ程度 |
主な 機能 |
基幹システムとの連携、サイト内検索機能、マルチドメイン、多言語対応(170ヶ国)、SNS連携、ヘッドレス配信機能 |
導入先企業 | 日本航空、三菱UFJモルガン・スタンレー証券など |
Adobe Experience
Manager Sites
引用元:Adobe Experience Manager Sites公式HP
https://business.adobe.com/jp/products/experience-manager/sites/aem-sites.html
豊富なマーケティング機能を駆使して成果改善したい大規模サイト
分類 | 動的CMS |
---|---|
サイト 規模 |
数万ページ以上 |
主な 機能 |
コンテンツのパーソナライズ化、Adobe製品と連携、ヘッドレス配信機能、マルチサイト管理、翻訳 |
導入先企業 | mastercard、kaoなど |
NOREN
引用元:WDONLINE
https://book.mynavi.jp/wdonline/detail_summary/id=102645
更新頻度は少なめで、より強度なセキュリティを重視とする中規模サイト
分類 | 静的CMS |
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サイト 規模 |
数千~数万ページ程度 |
主な 機能 |
多段階承認フロー、多言語対応(日・英・中・韓)、タイマー自動公開、デザインテンプレート、共通部品 |
導入先企業 | 伊藤忠商事、神戸製鋼所など |
※1 動的CMSとは…閲覧者がアクセスするたびにHTMLを生成しユーザーごとに内容を出し分けたり変化させられるCMS
※2 静的CMSとは…閲覧者がアクセスするHTMLページを事前に準備しておくタイプのCMS
【選定条件】
HeartCore CMS…基幹システムとの連携ができ、サイト内検索がデフォルトで組み込まれているパッケージ型CMS
Adobe Experience Manager Sites…Adobe Creative Cloudとのネイティブ連携できる唯一のCMS
NOREN…パスワード変更の際、本人だけにパスワードを通知する機能があり、静的処理を行っているパッケージ型CMS