ここでは、オープンソース型CMSについて紹介しています。他のタイプのCMSと比べたときのメリット・デメリットや、主な製品の特徴などをまとめました。
オープンソース型CMS を検討している方はぜひ参考にしてください。
ソースコードが公開されているオープンソース型CMSは、誰でも好きにカスタマイズできるのが特徴です。世界中で多く使われているCMSのタイプで、なかでも「WordPress」が圧倒的なシェアを誇ります。オープンソース型CMS のメリット・デメリットは以下のとおりです。
・ライセンス費用が要らない。
・知識やスキルがあれば自由にカスタマイズできる。
・無料のプラグインが充実している。
・頻繁にバージョンアップが行われる。
・世界中で使われているため、ネット上で多くの情報を得られる。
・ベンダーによるサポートが受けられない。
・ドメイン、サーバを自ら用意してCMSをインストールしなければならない。
・不具合やアップデートへの対応など、知識が必要。
・日本語のドキュメントが不十分なことも少なくない。
・ソースコードが開示されていることからセキュリティ面でのリスクがある。
世界での傾向ですが、オープンソース型のCMSで圧倒的なシェアを誇るのが「Wordpress」です。テンプレートやプラグインが豊富で、好みに合ったサイトを構築できるなど、使い勝手が良いことから多くの企業や個人などで利用されています。そのほか、大企業や大学などが管理する大規模サイトで多く使用されている「Drupal(ドルーパル)」や、カスタマイズ性の高さや多くの機能を搭載している「Joomla(ジュームラ)」といったものがオープンソース型CMSとして代表的なものといえるでしょう。 (2022年11月時点)
みんなの手で作られている国産のオープンソース型CMSです。自由にカスタマイズを楽しめます。また、コミュニティが充実しており、不具合が起きた時や困った時などに相談しやすい環境が整っているのもポイント。
知識があまりなくても扱いやすく、一方でカスタマイズ性も兼ね備えているのが特徴です。システム開発者にも、コンテンツ編集者にも使いやすいCMSと言えるでしょう。日本人ユーザーコミュニティが充実しているのも魅力。
CMSとしてはもちろん、「ウェブアプリケーションフレームワーク」としての側面も持っているのが大きな特徴です。また、約100にも及ぶ多彩な言語に標準対応しているのも注目のポイントと言えるでしょう。
基本的な機能がとても充実していて、すぐにネットショップをオープン可能。また拡張プラグインが多彩なので、自分の理想のネットショップを手軽に実現できるでしょう。カスタマイズも自由自在です。
Geeklogは、セキュリティ性が高いことを重視して設計されています。そのため、セキュアなCMSを求める場合にぴったり。またイベント投稿機能をはじめ標準機能が充実しているのも支持されているポイントです。
海外で高い支持を得ているオープンソース型CMS。海外では政府機関なども導入しているようで、信頼感・安心感があると言えるでしょう。クオリティの高いデザインテンプレートを使えるのもうれしい点です。
大企業向けのポータル製品。大企業が社内ポータルや取引先ポータル、カスタマーポータルなどを構築するのに適しています。自社の使い勝手が良いようにカスタマイズを加えられるのも魅力です。
福岡にあるシステム開発会社が開発を行った、純国産のCMS。優れた動作性や、高い拡張性を主な特徴としています。コンパクトなWEBサイトにも、大きな負荷がかかる大規模なWEBサイトにも対応しています。
多様なコミュニティにおけるコミュニケーションツールを無料で構築できるSNSエンジン「OpenPNE」。公式SNSに新規登録をすれば、いつでも気軽に運用に関する情報のやり取りができるのもうれしいポイントです。
「売り上げをアップさせたい」などのニーズに応えてくれる、成果を出すためのCMS。WEBに対する投資の費用対効果を上げたいサイトオーナーや、WEB制作会社などに向けて開発されました。柔軟で使いやすい作りも魅力です。
世界中で使用されている有名なCMS。個人から大規模な企業まで、さまざまなユーザーに愛用されています。そのため、インターネット上で多くの情報を集めることができ、不具合や疑問が生じた際も心強いでしょう。
「Zen Cart」を使えば、ネットショップを手軽に構築できるでしょう。運営側の視点に立って作られた使いやすい作りが魅力。また、「マーケティング」「デザイン」「プログラム」の3つのバランスに優れているのも大きな特徴です。
WAF、脆弱性対応、データ暗号化、操作ログの取得とDL、鍵管理(暗号化の鍵管理を行えるかどうか)、
プログラムソースのバージョン管理対応のパッケージ型CMS(2022年3月調査時点)の中から、目的ごとのオススメCMSをご紹介します。
HeartCore CMS
引用元:HeartCore Webコンテンツ管理システム設定ガイド[PDF]
https://www.heartcore.co.jp/file.jsp?id=49551&version=ja
導入コストが安く、
DBから情報を自動更新したい
ECサイト・中規模サイト
分類 | 動的CMS |
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サイト 規模 |
数千~数万ページ程度 |
主な 機能 |
基幹システムとの連携、サイト内検索機能、マルチドメイン、多言語対応(170ヶ国)、SNS連携、ヘッドレス配信機能 |
導入先企業 | 日本航空、三菱UFJモルガン・スタンレー証券など |
Adobe Experience
Manager Sites
引用元:Adobe Experience Manager Sites公式HP
https://business.adobe.com/jp/products/experience-manager/sites/aem-sites.html
豊富なマーケティング機能を駆使して成果改善したい大規模サイト
分類 | 動的CMS |
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サイト 規模 |
数万ページ以上 |
主な 機能 |
コンテンツのパーソナライズ化、Adobe製品と連携、ヘッドレス配信機能、マルチサイト管理、翻訳 |
導入先企業 | mastercard、kaoなど |
NOREN
引用元:WDONLINE
https://book.mynavi.jp/wdonline/detail_summary/id=102645
更新頻度は少なめで、より強度なセキュリティを重視とする中規模サイト
分類 | 静的CMS |
---|---|
サイト 規模 |
数千~数万ページ程度 |
主な 機能 |
多段階承認フロー、多言語対応(日・英・中・韓)、タイマー自動公開、デザインテンプレート、共通部品 |
導入先企業 | 伊藤忠商事、神戸製鋼所など |
※1 動的CMSとは…閲覧者がアクセスするたびにHTMLを生成しユーザーごとに内容を出し分けたり変化させられるCMS
※2 静的CMSとは…閲覧者がアクセスするHTMLページを事前に準備しておくタイプのCMS
【選定条件】
HeartCore CMS…基幹システムとの連携ができ、サイト内検索がデフォルトで組み込まれているパッケージ型CMS
Adobe Experience Manager Sites…Adobe Creative Cloudとのネイティブ連携できる唯一のCMS
NOREN…パスワード変更の際、本人だけにパスワードを通知する機能があり、静的処理を行っているパッケージ型CMS